アラフォー独身OLのお金と日常

アラサー通り越してアラフォーになっていたOLのお金と日常の記録。

初めての宝塚歌劇〜月組公演「桜嵐記(おうらんき)」

関西在住の人あるあるのひとつに「関西住まいながら吉本新喜劇宝塚歌劇を生で見たことがない」があると思います。(勝手に)

私はと言えば数年前に吉本新喜劇はクリアしていたんですが(生の舞台面白かった〜!)、宝塚歌劇はチケットが取りづらいと聞くし観劇の機会はないかもなぁと。

が、ひょんなことからチケットを手配いただけることになり先日宝塚歌劇デビューを果たしました。

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月組公演「桜嵐記」

観に行った公演は月組の「桜嵐記(おうらんき)」。

あらすじ

南北朝の動乱期。
京を失い吉野の山中へ逃れた南朝の行く末には滅亡しかないことを知りながら、父の遺志を継ぎ、弟・正時、正儀と力を合わせ戦いに明け暮れる日々を送る楠木正行(まさつら)。
度重なる争乱で縁者を失い、復讐だけを心の支えとしてきた後村上天皇の侍女・弁内侍。
生きる希望を持たぬ二人が、桜花咲き乱れる春の吉野で束の間の恋を得、生きる喜びを知る。
愛する人の為、初めて自らが生きる為の戦いへと臨む正行を待つものは…。
太平記」や「吉野拾遺」などに伝承の残る南朝の武将・楠木正行の、儚くも鮮烈な命の軌跡を、一閃の光のような弁内侍との恋と共に描く。  

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感想

まず劇場に入った瞬間から圧倒的華美。(語彙のなさよ)
ふかふかの絨毯にシャンデリア、ピアノ、飾ってあるお花も素敵。
私は今回2階席だったんですが、結構傾斜があり前列の人も気にならずじゅうぶん舞台が見渡せました。

初めて知ったんですが宝塚大劇場には舞台下(?)にオーケストラピットがあり、オーケストラの生演奏での舞台でした。
見合わせていた生演奏が4月から感染予防対策を実施した上で再開されたそうで、このオーケストラも素晴らしかった…。

さて舞台、序幕ではまだ名を明かさない老年の男性が舞台設定を説明してくれます。
鎌倉幕府を討幕し後醍醐天皇の新しい朝廷となるが、公家を優遇し武家を蔑ろにする政治に不満を持った足利尊氏が反旗を翻し朝廷が2つに分裂する。
京都で新たに天皇を立てながら実権を握る足利尊氏率いる「北朝」、吉野へ落ち延びた後醍醐天皇率いる「南朝」。
簡単に言うと「武家vs公家」という構造であること。
歴史に強くないので補足説明がとても有り難い。

そして主人公・楠木正行(くすのきまさつら)を演じる珠城りょうさんの麗しさ。
少女漫画かな?というような頭身、凛々しい佇まいにすっかり夢中に。
美園さくらさん演じるヒロイン・弁内侍(べんのないし)とお互い惹かれ合いながらもいずれは戦で落とす命と契りを拒み、後醍醐天皇の忠臣と呼ばれた亡き父・正成の意志を継ぎながら「何のために戦うのか」を問いながら戦場へ赴く高潔さ、儚さ。

月城かなとさん演じる末弟・正儀(まさのり)は戦好きで自由で、まさに三男坊という感じなんですが、物語が進むにつれて俯瞰で物事を考えられる沈着さや思慮深さもあり、四條畷の戦いでの正行とのやりとりでは本当に涙が止まらなかった…。
河内弁も全く違和感がなく素晴らしい演技でした。

一方で楠木家三兄弟のやりとりで客席を笑わせたり、シリアス一辺倒ではなく笑いもあるんだな〜と思ったり。

この舞台のキャッチコピーは「限りを知り 命を知れ」、この短いコピーに舞台が集約されており、本当にすごいものを見させていただきました。
日本物だったこともすんなりと入り込めた要因のひとつかと思います。

30分程休憩を挟み、次はショー「DreamChaser」。

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こちらは音楽とダンスで、お顔が小さく見惚れるような頭身のダンサーが次々に出てきます。
フィナーレの大階段では黒燕尾に羽根を背負って降りてくるタカラジェンヌ達に「これがあの…」と圧倒されました。

麗しくて煌びやかで、観れるのならもう一度観たい!
観劇の習慣がなく同じ公演に何度も足を運ぶことに「なぜ?」と思っていたけど、舞台を見てようやくわかりました。

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舞台が終わり興奮冷めやらぬ中、いきおいで購入してしまったフィナーレ仕様のりらっくま。可愛いぜ。